はに天国へ行く(旅立った後)

ロシアンブルーのはに。9/4 13歳4ヶ月で天国へ旅立つ。

 

その日のうちに火葬して遺骨が返ってきた。はにがよく外を見ていた窓際に置いてあげた。

 

家の中が静かだった。はにがいないとこんなに静かなんだ。

 

もう薬をあげなくてもいいんだ。早起きして病院の受付の順番とりにいかなくてもいいんだ。昼にはにの様子見に家に戻らなくていいんだ。夜中起きてはにの呼吸やおしっこするか見なくていいんだ…淋しいよ、はに。

 

いつまで毎日病院へ行くのが続くんだろう。体力的にも精神的にもきつい。そう思ってたが終わってみたらあっという間だった。そして辛いと思ってた日々はとても幸せな日々だった事がわかった。幸せな辛さだったんだ。こころにぽっかり穴が空いた感じだった。

 

9/5の朝、病院が始まる前にお世話になった担当の先生と話しをすることができた。はにが旅立っていった事と今まで本当にお世話になりましたと感謝の気持ちを伝えた。

 

先生から事前に猫が亡くなる時ってどういう感じになるのか聞いていた。はにはほぼ先生の言ってた通りの感じで旅立っていった。はにが生きてる間は苦しまないようにさせてあげたい。それを第1に頑張ってきたのに最後は苦しませてしまった。先生にやはりはには最後苦しかったんですかね?と質問した。

 

犬も猫もほぼ亡くなる時はそういう風に亡くなっていくものではにちゃんだけが特別そうなった訳ではない。苦しんでるのではなく亡くなる時の自然な流れだと。見ているのは辛いと思うがそれもはにちゃんなんです、と先生は言ってくれた。そっかはには苦しんだんじゃなかったんだ。事前に先生から亡くなる時の話を聞いてたからはにの最後を家で看取ってあげれた。聞いてなかったらまた夜間病院に連れていったりして車の中で旅立たせてしまってたかもしれない。沢山はにを助けてくれて、私とはにとの思い出の時間をつくってくれて本当にありがとう先生。

 

それともうひとつ私達って頑張ってましたかね?と聞いてみた。はにが腎不全とわかったのが2月だったので結構長い闘病生活だったと思います。後半は毎日のように病院に通い本当大変だろうなと思ってました。輸血をしないという飼い主さんもいるけどよく決断してくれて本当に頑張っていたと思います。120%頑張ってたと思いますが、はにちゃんは150%頑張っていたと思いますと言ってくれた。本当はにが1番頑張っていたなぁ。

 

気休めで言ってくれたとしても嬉しかった。ほっとした。

 

次の日病院から先生のメッセージが添えられたお花が家に届いた。はにからのプレゼントだと思った。はにありがとう。

f:id:hani82k:20190920161106j:image

火葬から戻ってきてすぐの写真。はにが旅立つ直前まで使っていたタオルの上に遺骨を置いた。

火葬する前に持たせてたひまわり、お気に入りのスーパーのレジ袋を丸めたもの、大好きなぬるま湯を近くに置いた。

 

 

 

 

 

 

 

はに天国へ行く(旅立った時)

ロシアンブルーのはに

 

肺に水が溜まったが落ち着いたので少しウトウトしていた。トイレに行きたそうなので酸素室からはにを出してあげたがおしっこは出なかった。すぐまた酸素室に戻ったが呼吸が少し早くなっていた。

 

大丈夫かな?と心配しつつまた少しウトウトしてふと目が覚めたらはにの呼吸がおかしかった。そしてまたトイレに行きたそうだったので酸素室から出してあげた。

 

一目散にトイレへ行きおしっこをした。よかったと思ったが明らかにヨロヨロして逃げたそうにしていて落ち着かないはに。少し眠らせるシロップを飲ませたが嫌そうな顔をした。やはり逃げたがる。酸素室へ入れようとしたら急にパタッと真横にはにが倒れた。こんな倒れ方はみたことがなかった。

 

起こしてあげて酸素室へ入れたが入ってもそこから逃げようとしていた。にゃあと鳴く。そんなに声が出ないはにが鳴いた。力尽き酸素室の中で横に倒れ呼吸が荒くなってきた。口が開きよだれが出てきた。口で呼吸をする。はに辛いね、はに。辛いね。さすってあげるしかできなかった。酸素をなるべくはにに近づけて少しでも辛くないようにしてあげた。

 

もうお迎えなんだろう。そう思った。今まで本当にいくつも危機を乗り越え頑張ってくれたはに。辛くて苦しそうだったはにに頑張れとは言えなかった。それに声をかけたらはにがまた頑張ってしまうと思い最期のはにの頑張りを、最後まで必死に生きようとするはにをこの目に焼き付けておかないと、そう思い何も言わずじっと見ていた。目をそらしてはいけない。はにの最後を見届けねば。

 

荒かった呼吸が徐々にゆっくりになり回数が減った。そこでようやく私は涙をこらえ振り絞ってありがとうとはにに声をかけることができた。最後数回息をはっと吐き出し呼吸が止まった。はにが旅立っていった。

 

酸素室の電源を切る。はにを酸素室から出しシートに横に寝かせた。目と口が開いてたので何度か押さえて閉じさせた。眠っているようなはに。もしかしてひょっこり起きるんじゃないのかと思うくらい安らかな顔だった。ただ鼻から透明な液体がポタポタでてきた。やはりはには逝ってしまったんだ…急に涙が溢れて出てきた。ふと時計を見たら9/4午前1時半ちょっと前だった。はには私が夏休みだった日を、最後を見届ける事ができる日と時間を選んで旅立っていった。

 

本当に本当によく頑張ったね。いっぱいいっぱいありがとうはに。やっと楽になれたね。辛かったもんね。頑張ったねはに。ゆっくり休んでね。はに。

 

はには腎不全も末期だったけど心臓の方がもたなかったんだろう。まだまだこんな状態だけど生きてくれると思っていたがやはりはにはいっぱいいっぱいだった。

 

その日ずっとはにの側にいた。ただただ近くではにを見ていた。とても静かな時間だった。身体も拭いてブラシをかけて綺麗にした。近所の方にはにが旅立った事を伝えたらお花をいただいた。いつもはにと私を心配してくれていた。本当にありがたかった。

はに腎不全と心臓病になる(3度目の危機)

ロシアンブルーのはに

 

穏やかにゆっくりとした時間をすごしていたが3度目の危機がきた。9/2の夜ぐらいからはにが便秘のせいかトイレに行っては出てを繰り返す。苦しいのかな。2度目の危機の前と同じ状況だった。大丈夫かな。明日摘便しようね、はに。大丈夫?

 

心配で酸素室に入れておいた。9/3の朝方はにの呼吸が乱れてきた。少し荒い。まずい。前に病院でもらった少しウトウトぼーっとするシロップを飲ませてみた。まだ早かったけどいつもの薬も飲ませた。少ししたらはにの呼吸が落ち着いてきた。よかった。もうすぐ病院始まるからね。

 

その日私はどうしても出かける用事があったのではにに後で元気であおうね。またあおうね。そう約束してでかけた。

 

あさいちで旦那が病院にはにを連れて行った。摘便をして点滴をした。胸をエコーで調べたら9/1に出来ていた心臓の壁が破れてしまっていたらしい。やはりもろかった。一旦家に帰ってきたけど昼過ぎ呼吸が乱れてきた。朝方の時より乱れてきたらしい。午後また病院に連れて行った。私は急いで出先から病院へ直行した。

 

レントゲンを撮って調べた結果肺に影がかかっていた。心臓の壁が破れた事により今度は心臓の右側の方へ水が出てしまい肺に水が溜まってしまった。利尿剤を使わないと水が出せない。でも腎臓に負担がかかってしまう。今は心臓を優先せねばという事で利尿剤を打った。あとはにが落ち着くよう眠くなる注射も打ってもらった。

 

いつもは病院で処置してもらっても大人しいはにだがこの日はうーうー怒っていた。それとも怖かったのか。こんな風に鳴くことは今までにほんの数回だった。しんどいんだねはに。家に帰ろう。

 

家に着いた途端おしっこをしてくれた。いつもの薬を飲ませ酸素室に入り呼吸が落ち着いてきた。とりあえず大丈夫かな。病院また連れて行かなくても大丈夫そうだね。よかった。また後で元気にあう約束をはには守ってくれた。落ち着いた頃強制給餌でご飯とキドナをあげた。上手に嫌がらず食べてくれた。このまま肺の水が全部でてくれますように。そう祈っていた。

はに腎不全と心臓病になる(8/30の血液検査)

ロシアンブルーのはに

 

心臓に穴があいたがうっすら壁っぽいのが見えるようになった。この状況ではにの血液検査をした。

 

BUN114.5 CRE3.72 IP4.8 こんなに良い数値を見たのはいつぶりだろう。ただこれは心臓に穴があいた事で圧が下がり腎臓への負担が軽くなり数値が下がり回復したように見えるだけで微妙なギリギリの状態には変わりないということだった。綱渡りではなく髪の毛一本の上を渡っている、そんな状況だった。数値がよくても素直に喜べないのが悲しかった。

 

貧血の数値も悪い。もう自分の力だけで血液を作り出そうとする力はないのかもしれない。

 

それでもはには穏やかに生活していた。はにが普通にしているならそれでいい。

 

9/1に胸をエコーで調べたら心臓の壁がはっきり分かれてた。また新たに壁ができた。もろいと思うけど治ったらしい。胸水も無くなっていた。ずっと穴が空いてるなんて事は無い。本当なら嬉しい事なんだけど心臓、腎臓にまた負担がかかってしまうという事だった。次はどうなるんだろう。怖い。体重が2.60キロまで落ちてしまった。キドナをあげる事にした。はに嫌がらず飲んでくれた。体重増えるといいな。

 

その日の夜はにが元気な頃によくやっていたスーパーのビニール袋を結んだ物をせっせと飲み水の中に運んでいた。運んだ後水を飲む。また違うビニール袋を結んだものを酸素室に運ぶ、廊下へ持っていく。いつものはにだ!久しぶりにみた。嬉しかった。このまま幸せな時間がずっと続いてほしい。

 

だがその幸せな時間は長く続かなかったf:id:hani82k:20190910203815j:image

カリカリご飯ははにがいつでも食べれるように置いてたけど食べてくれなかった

 

はに腎不全と心臓病になる(危機のその後と危機の原因)

ロシアンブルーのはに

 

危機を乗り越えた後、あれから比較的穏やかな日々が続いた。

 

その後はには足取りもしっかりしてきて吐いてしまったが自力でうんち、おしっこができるようになった。

 

体重は2.9キロ。また痩せてしまった。強制給餌の量を増やした。嫌がらず食べてくれた。

 

今度は下痢気味になったがつまるよりははににとってはいいのかも。

 

おしっこも垂れ流しはなくなり回数も1回にドバッとではなく3回くらい分けて普通にできるようになった。

 

相変わらず血液検査の数値は悪かったがもう気にしない事にした。心臓も腎臓も肥大しどこまでもってくれるかははに次第だった。

 

今まで日々忙しくバタバタしていて訳のわからない日々だったが本当に穏やかなはにとの日々を過ごせた。

 

8/27はにに胸水が少し溜まってることがわかった。若干胸水があるとは言われていたが抜くか抜かないか悩む程の胸水が溜まる事はなかった。その日から皮下点滴の量を半分の80mlに減らした。28日もまだ同じくらい溜まっていたので同じく半量にした。

 

8/29先生から衝撃の事実を知らされた。2度目の危機の時貧血の数値がガクッと下がったが慢性腎不全なら徐々に数値が下がるのにおかしいと思っていて今回しっかりと胸のエコーで調べたら左心房と左心室の間の壁がうっすらしかうつっていなく、そこと胸水がつながっているようだとわかった。壁に穴ができたのか破れてたかもしれない。それで危ない状況だったんじゃないかと。犬ではそういう事あるけど猫では珍しく、破れてたと仮定すると全て辻褄があった。

 

胸水が溜まってると思われたが胸水ではなく血液で、その血液があるおかげで心臓の壁を修復してるんじゃないかと。なのであえて抜かない方がいい。あまりに溜まってきたら抜かないといけないが様子見ることになった。皮下点滴は今日はやめておこう。その日から皮下点滴は1日おきにする事になった。

 

は?心臓に穴空いてるのにはに生きてるの?何がどうなってるんだ?はにってすごい?はにってもしかしてこのままもっと生きて死なないんじゃないのかなと思えてきた。ミラクル?

 

はにも辛い時は自分から酸素室に入っていったが出たがるようになり廊下で寝転んでいた。はにのやりたいように行きたいようにさせてあげよう。温かく見守っていた。

 

 

 

 

はに腎不全と心臓病になる(決断後)

ロシアンブルーのはに

 

8/20このままはにを看取ってあげようと決めた。夕方はにを迎えに行った。腕には血管を確保する管がついていた。少し動き回る時はシロップを、それでも効果ない時は管から注射をしてはににボーっとしててもらう事にした。注射して液をいれるやり方を教わりはにを家に連れて帰った。

 

症状は落ち着いてる。体温も普通。貧血のせいか舌や歯茎、肉球の色が少し薄い。

 

そしてはには前のように鳴けなくなった。鳴くのも苦しいんだろう。ニャ、ニャ…と短い声しか出なくなった。もう自転車での会話も難しくなった。

 

後ろ足が踏ん張れずおしっこが垂れ流し状態になった。ペットシートを何度も取り替える。

 

薬はなんとか飲んでくれたが嫌がった。水は飲んだが自分一人では飲めず首を支えてあげた。ぬるま湯を飲む以外ずっと酸素室ではには過ごすようになった。

 

いつはににお迎えがくるのか見守り続けた。

 

8/22おしっこのでが悪くなった。膀胱の動きが鈍いらしい。後ろ足も力が入りづらくヨレヨレしてるので引っ張って刺激してあげる。リハビリのようだ。じきに自力で歩いて水を飲めるようになった。

 

あれっ?看取るつもりだったが何かおかしい。回復してる?お迎えくるのかな?明らかに20日の日より良くなってる気がする。先生にみてもらうと目の力もしっかりしてきて足取りもよくなってる。呼吸も安定している。危機は乗り越えた。

 

はに…凄い。はに…ありがとう戻ってきてくれてf:id:hani82k:20190909084707j:image

はに腎不全と心臓病になる(2度目の危機)

ロシアンブルーのはに

 

8/18病院から帰ってきてからニャオニャオやけに鳴いていた。トイレに入ってはでて入ってはでて、うんちがしたかったのかな。摘便してもらえばよかったかな。19日もずっと同じように行動して鳴いている。苦しいのかな、たまたまその日は一度もはにをみてもらった事のない先生達しかいなく明日まで待とうと皮下点滴のみした。

 

日付の変わった頃はにの様子がおかしい。呼吸が速い。もしかしてまた胸水が溜まって苦しいのか。急いで夜中救急でやってる病院に連れて行った。摘便をしてもらい貧血が酷い。貧血の数値が11% 10%を切ったらいよいよ覚悟をしないといけないと言われた。日曜に打った貧血の注射がまだ効いてこないのか。体温が下がってる。胸水は若干溜まってたけどぬくほどではない。点滴すると血液が薄まるのでしない方がいいということでぐったり寝ているはにを家に連れて帰ってすぐ酸素室に入れた。

 

辛いのか目はつむらず横になるはに。この時点で朝4時過ぎ。いつもの病院は9時から。はに大丈夫?もう少しだからね。先生にみてもらおう。ずっと酸素室をみていた。

 

7時頃またはにの呼吸が荒くなる。そして口を開けてゼイゼイしだした。胸水やはり溜まったのか。急がないと!診察時間前に病院に連れて行き出勤してきた獣医師さんをつかまえてはにをみてもらった。一度もはにをみてもらった事はないがはにのカルテや話を聞き、はにの状況をみてすぐ対応してくれた。はには口を開けてよだれがでてる。こんなに苦しそうなはにをみたのは初めてだった。

 

レントゲンをとりみてみたら胸水はほんの少ししかたまってない。胸水溜まってなくてもあんなにゼイゼイするの?何でゼイゼイするの?恐らく腎不全からのショックだと思うと言われ酸素室に入れてもらった。

 

やはり貧血が酷く輸血の方法もあるが2度目の輸血は拒否反応もおこりやすく、ちょっとはよくなるけどそこまで効果は期待できないとの事。貧血の注射の効果がでるまで待って様子見るのがいいと言われたが旦那は輸血をすると言った。ちょっと待って。はにここで良くなってもまた今日のように辛い思いをする時がくる。何度もそんな想いをさせたくない。はにの病気は治らない。残りの人生を楽にすごさせてあげたい。輸血はやめようと私は言った。

 

はにをどうしてあげるのか決断できず、その日ははにを夕方まで入院させるようお願いした。静脈点滴をして辛そうな時少しウトウトできる注射を打てるよう血管を確保してもらった。

 

家に帰り気持ちを整理し、覚悟を決めた。このまま看取ってあげよう。もう何かするのはやめよう。